マイヘルス2026年秋号発行されました。


平均寿命の伸びや少子高齢化の影響などにより、60歳以上の労働者が増えています。
それに伴い、加齢による身体機能の低下などが影響して発生する労働災害も増加しています。
今回は、医療法人厚生会理事長の西山利正先生に、高年齢労働者の労働災害の特徴や健康管理の重要性、健康診断による早期発見と対策についてお話を伺いました。

・高年齢労働者の増加と労働災害
2023年の労働災害による休業4日以上の死傷者数に占める60歳以上の割合は約30%で、15年前と比べて倍増しています。

・転倒事故への対策
高年齢労働者の労働災害で最も多いのが転倒です。加齢による運動機能の低下を踏まえ、段差の解消や滑りにくい床などの環境整備が重要です。

・腰痛・墜落や転落への対策

腰痛や墜落・転落には、作業動作や作業環境、加齢による運動機能の低下などが関係します。職場環境や勤務状況に応じた対策が必要です。

・熱中症の予防

2025年の職場における熱中症による休業4日以上の死傷者数は1,803人で、統計を取り始めた2005年以降、最多となりました。職場での予防体制の整備が重要です。

・健康診断とフレイルの早期発見

加齢などにより心身が衰えた状態を「フレイル」といいます。健康診断で早期に発見し、運動や食事、病気の治療などの対策につなげることが大切です。

・事業者と労働者の連携

事業者による作業環境の改善や健康状態の把握に加え、労働者自身も健康づくりに努め、双方が協力して労働災害の防止に取り組むことが求められます。

高年齢労働者は、他の世代と比較して一般的に運動機能が低下しますが、個人差も大きいとされています。健康診断を通じて自身の健康状態を把握し、フレイルの早期発見や、運動・食事・病気の治療などの適切な対策につなげることが重要です。高年齢労働者が健康で安全に長く働き続けるためにも、定期的な健康診断が大切です。


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